また第7波がやってきて、コロナの影響からはまだまだ抜け出せそうにない
ですね。とはいえ、リモートワークも採用していないわが社では、私も従業
員も変わらず日々会社に来て仕事をしており、その意味では会社としての影
響は最小限に留まっているのではないかと感じています。
しかし、そう感じるのは今まで培ってきた、会社やその他の社会活動での人
間関係があるからで、今まさにこれから人間関係を作っていこうとする学生
さんや、働き始めた新入社員にとってはかなり過酷な環境なのではないかと
想像します。
思い返すと私自身、学生時代は友人のアパートに入り浸ったり、就職してか
らは日々飲みに行ったり、その人間関係、信頼関係のお陰で道を外さずに生
きてこれたのだと思います。それを昨今は「人に会うな。」「会社(学校)に
来るな。」と言われていたわけですから、その中で自分を失わずに生きてい
くのはかなり大変なことだと思うのです。
そう考えると今まで参加するのが嫌だった町民運動会(田舎にはまだまだそ
んな習慣があるのです。)も愛おしく感じてきました。そんな行事が実は社
会を維持するための大切なインフラとして存在していたのだと感じたのです。
だとするとわが社のような存在は結構貴重なのではないか?と思うようにな
ってきました。毎日時間通りに起きて会社に行き、皆さんに「おはようござ
います!」とあいさつして、ラジオ体操をして、仕事する。その習慣の中で
人間関係、信頼関係を作り、自分の居場所を構築していく。
会社ではなくてもよいと思いますが、そんな安定して安心できる共同体の必
要性を感じています。わが社がただ給与を稼ぐ場というだけではなく、そん
な存在であることをこれからは求められていくような気がするのです。