「場」の持つ意識

今期より、安全に関する方針を経営方針書に盛り込み、『安全は、仲間意識
と思いやり。』をスローガンにスタートしたところですが、安全について考
えさせられることが続いている日々です。従業員の日々の安全を確保するに
は会社は大きな役割を負っています。しかし、昔から「ケガと弁当は自分持
ち」と言われるように、安全は作業者一人一人の意識に依存するのも確かで
す。それでは一人一人の安全意識が高まるようにするにはどうしたらよいの
でしょうか? 

そういえば、昔(になってしまいましたが)私が子供のころは、ジュースを
飲んだ空き缶のポイ捨ては当たり前でした。運転のしはじめのころはシート
ベルトをしないのは当たり前。しかし、今はすっかりこんなことはご法度で、
今どきこんなことをしていたら白い目で見られてしまいますし、周りがそん
なことは許さないでしょう。

これが意識の高まりだと思います。一人一人というよりは、その「場」の持
つ意識。空気というかそういうもののような気がします。

シートベルトが義務化された当初、なんとなくシートベルトをするのが億劫
で何度警察に呼び止められたか。そのうちに警察の目だけでは無く、一緒に
乗る同乗者の目も気になるようになり、そんなことをしているうちに今では
自分自身がシートベルトをしないとなんだか不安で、すっかり習慣化してし
まいました。

同じようなことが工場・現場でもあるのだと思います。ルールでは決まって
いるけど億劫でしていないこと。保護具の着用、クランプ・クレーンの安全
仕様、安全通路の確保、そして整理整頓。

そう考えると、元請けの皆さんの安全施策は理にかなったものであると納得
できます。安全パトロール、安全大会、安全講習。そういうものを一度で終
わらせず継続的に行っていくことが、「安全作業」を「場」の持つ意識にして
いくことにつながるのだと思います。

わが社では今期より、従来より行っていた、月に一回の工場安全パトロール、
定期的な工場安全講習に加え、月に一回の安全朝礼、2か月に一回の現場安
全パトロール、そしてパトロール後の改善施策実行の徹底を行っています。

・・と書いたものの、大事なのは実行と継続ですよね。継続できていなかっ
たら𠮟ってやってください。(ペコリ。)