柱大組のマニュアル作成【改善起案】

梁、柱等、組立加工後には本溶接を行います。 その溶接時の熱で鋼材が縮んでしまうため、母材には、縮み代を設け、組立の時は、 設計値よりやや大きめになるよう組立加工をしています。 その縮み代ですが、柱一本の組立をして行く際には、ベース取り付け、コア組立、 仕口組立等複数の工程があり、また、コラム柱では、母材のサイズ、板厚によっても 変わってきます。そのため、柱大組後の溶接時にどの程度必要になるかを物件の初めの 一本目で縮み代の調整・確認をしながら加工をしています。 しかし、このやり方ですと、どうしても前半と後半とで、誤差ではありますが、 柱寸法にばらつきが出てしまいます。 そこで、柱母材のサイズ、板厚ごとに組立時の寸法とその溶接後の寸法のデータを取り、 設計値に対しての誤差として表記した一覧を作成していくこととしました。 現在、データ取りの最中ですので、まだ形にはなっていませんが、一覧ができれば、 物件内での製品のばらつきが抑えられると考えられます。 より良い製品を作れるよう、精進していきたいと思います。