ギヤを上げる。

オタクな話で恐縮ですが、3月3日にニューヨークで日本の阿部麗也選手
がボクシングのIBF世界フェザー級チャンピオンに挑戦し惜しくも力及ば
ず敗退しました。ボクシングオタクとしては、最近ネット中継が増え月に
一度くらい中継があるので楽しみが増えうれしい限りです。同時にYouTu
be等の発達で、試合前にその選手のプロフェールや生い立ち、そのスト
ーリーを垣間見えることがその選手への思い入れのが深まりにつながりさ
らに楽しみが増えています。

阿部麗也選手はサラリーマンボクサーで普段は、朝ロードワーク、昼間は
5時まで仕事をして、それから練習という生活をしています。(仕事はどう
もトラックのボディーを製造しているようで、溶接している姿がさらに親
しみを感じさせます。)若いころからボクサーとして将来を嘱望されるもの
の、日本タイトルに挑戦するあたりで躓き、同時にスポンサーを担ってく
れる人も現れ、ボクサー一本で生きていくのか?それとも仕事と両立させ
るのか?に悩みます。

そんな時、父親から、「ここまでボクサー生活を理解して、後押ししてく
れた会社や同僚たちに、ここで会社をやめてしまっては不義理をしてしま
うのではないか。そもそもサラリーマンボクサーだから注目してもらえる
のではないか。」とアドバイスをもらい、改めて、サラリーマンであるこ
とと、ボクサーであることを両立させることを決意します。そして日本タ
イトルで踊り場を向かえていたところから、世界挑戦まで一気に駆け上が
ることになります。

決意してからの阿部麗也選手を、ジムの会長は「ギヤが上がった。」と表現
していました。朝走って、仕事をして、夜練習の日々が変わったわけでは
ありません。練習量が変わったわけではないのに「ギヤが上がった。」と。
それは意識の変化でしかありません。仕事をしながら世界を目指すことを
覚悟した、もしくは腹に落としたということ。

現在の中小企業経営者は昨今のインフレ傾向もあり、会社を成長・発展させ
る必要があります。同時に経営者個人としては事業承継を成功させる、すな
わち経営から引いていくということを同時に行わなければいけません。すな
わち上昇しながら着陸させるということを同時に進めていく必要がありそれ
は非常に狭き門であります。

昨年から偶然ではなくこのことを考えさせられる出来事が立て続けに起こり、
改めて『会社を成長・発展させつつ、自立したまま事業承継を実現する。』こ
とを自分自身のミッションとしました。そのことを腹に落とし、覚悟を決め
る。

『ギヤが上がる。』自分に期待しています。