組織としての意識

安全な職場をつくるにはどうしたら良いのでしょうか?(これは、風通し
の良い職場、採算意識の高い職場などに言い換えても通じるかもしれませ
ん。)正直なところ私自身『これだ!』という正解はもっていません。安
全な環境であったり、安全に配慮した仕組み・ルールであったり、それを
生み出す文化が、安全な職場を生み出すのであろうとなんとなく思ってい
ます。

だとしたらそういう文化は何が生み出すのか?それは意識なのだろうと思
います。各人の意識というよりもこの場合、組織としての意識が大切なの
だろうと思います。例えば、保護具が大切だということで、私が工場の一
人一人に『保護具の着用!』と言って回ったとします。その時は社長が言
うことだから着けるかもしれない。しかし、そうすれば作業班長や工場長
は「安全は社長の仕事」だと思って無責任になってしまう。組織としての
意識、すなわちその場の長の意識が大切なのだと思うのです。

「安全パトロール」「安全朝礼」をしていると書きました。しかし、それは
その時、その瞬間の安全な環境を作っているに過ぎないし、形だけ作るのは
セレモニーでしかないのだろうと思います。その根本に強い安全に対する意
識がなくてはならない。

「組織としての意識、すなわちその場の長の意識」と書きました。そう考え
ると結局はその長の長である社長としての私の意識に帰結します。結局やは
り私の責任なのです。