車の買い替え

先日、いつも経営のアドバイスをいただいている方から、「そろそろ車を買い替
えたらどうですか?」とアドバイスをいただきました。「もう、だいぶ長い期間
乗っているし、新しい車は燃費もいい。安全性も高い。もう乗り換えるべきで
すよ。」と。

私は、正直なところこんなに景気が悪化する中でなぜそんなアドバイスをするの
か疑問に思いました。ですので、当然ながら「いや~、景気も悪くなってきて、
これから業績も下がっていく中で、車の買い替えなんて考えられません。買い替
えるのは景気がよくなってからですね。」と答えました。

その方のアドバイスはこんなコロナの時期でもまったくスタンスが変わりません。
なぜなんだろうと考えていた時にふと思い至りました。私はまだ業績も下がって
いない段階から、弱気になって業績が下がることを前提に経営している。勝負の
前から負けることを前提に考えていることに気づいたのです。その方はそのこと
を私に伝えようとしていたのです。

こんな時でも、こんな時だからこそ、できることは山ほどあります。それをせず
に負けること前提に経営をするのは、従業員に対して失礼。まずはできる事をし
っかりやっていきたいと思います。

車の方は・・、やっぱり景気が回復してからですね。ところで、田村家の家訓に
「車は200万円以内」というのがあります。このご時世にお客様をお乗せする車
が200万円以内というのはもう無理な気がしますが、「車というカタチにお金を
かけるのではなく、お客様に有用な設備や、従業員還元にお金をかける。」という
先代からのスピリットをしっかり継承していきたく思います。