先日、製品立ち合い検査の際にある客先の社長様が事務所にお寄りいただきま
した。その会話の中で事務所に飾ってある神棚を見られて、「あれっ、榊が片
方にしかない。榊が片方にしかないと仕事も片手落ちになるよ。榊は造花では
なく生木がいい。ダルマにも目が入ってないね。願いを実現する前にそもそも
願いがないことになるよ。社長がトイレ掃除をすれば自然と会社はきれいにな
る。そういうものだよ。」と教えていただきました。
・・・というわけで早速改善いたしました。
正直なところ全然気づいておりませんでした。正月の掃除もそこそこで、日常
目にも入っていない状況でした。これら一つ一つは小さなことですが、これは
人としての在り方の問題で、大事なことに地に足がついていないのだと思い、
考えさせられました。
テレビを見れば毎日、大企業の経営者や有名芸能人の不祥事が報道されていま
す。この人たちはそれぞれの業界で相当な努力、苦労をされている人たちで、
決して怠けていたり、根本的に悪い人たちではないのだろうと思います。しか
し、ちょっとした気のゆるみ、驕りから不祥事になる。ほんのちょっとしたと
ころなのだと思います。
ではどうするか?神棚も含め、あいさつや掃除、そういう基本的に事にしっか
り気持ちを入れて行うことが大切なのではないでしょうか。しかし、これが何
よりも一番難しい。やります!と宣言する勇気がありません。
ちなみに、改善後の神棚ですが、いまだ造花の榊を生木にする勇気がありません。