ちょんまげ

新型コロナウイルスの影響が色々なところに出ていますね。弊社でも現場工
事の中断や製品立ち合い検査の中止など、すでに大きな影響が出ています。
今まで多くの災害や不況がありましたが、今回のコロナの特徴は誰であって
も、どこに住んでいても逃れることが出来ず、人類全員が当事者であること
ではないでしょうか?

先に、「中止」「中断」と書いたようにコロナの影響は「止まっている。」とい
う印象が強いですが、実は「すごいスピードで進んでいる。」というのが現実
であるような気がします。今まで何年先に実現するのかと思っていた、テレ
ワークや在宅勤務、オンライン授業などが現実化し、夢のまた先の話かと思っ
ていた、学校の9月入学や、ベーシックインカムなどが現実問題として議論さ
れるようになってきました。やはりすごいスピードで未来に向かっています。

酒を飲まない若者たち。外で遊ばない子供たち。コロナ以前は「今どきの若い
者は、」という論調でどちらかというと否定的に議論されてきましたが、今とな
ってみると明らかに完全に時代に適合しています。反対に、対面で酒の力を借
りずにはコミュニケーションが取れない、私のようなアナログなおっちゃんは、
時代に取り残されつつある気がします。寂しいですが・・。

価値観が大きく変わっている。江戸時代、ちょんまげをしていた侍たちは、明
治に時代が変わりちょんまげを外すときどんな気分だったのでしょうか。きっ
と恥ずかしいような気持ちだったのではないでしょうか。しかし、価値観の変
わった現代、ちょんまげをして町を歩くのはもっと恥ずかしい。

今の時代の「ちょんまげ」が何かはわかりませんが、「ちょんまげ」を外す覚悟
だけはして生きていかなければいけないと思います。少なくとも経営者には必
要なことだと思います。