先日、熊本の震災復旧のボランティアに行ってきた方のお話をお伺いしました。
被害の甚大さをひしひしと感じると同時に、その方のボランティアで人の役に立
とうとする気持ち、その行動力にとても感心しました。
私はといえば、日々の仕事に忙殺され、休みの日もぐったりとするばかり。なん
と世の中の役に立たない男なのだろうと、ちょっぴりへこみます・・。しかし、
人生に、仕事に手を抜いているわけではありません(時々抜いていますが)。た
だ日々を一生懸命生きているうちに毎日が過ぎていくのです。
建物を支える『鉄骨』は、そこに存在するだけで何もしていないように見えます。
その存在は当たり前すぎて、日々の生活の中でその存在価値を感じることはほとん
どありません。しかし『鉄骨』は朝も夜も休日も関係なく、ずっと何十トンという
重みを支え、私たちの生活に貢献しています。文句も言わずに・・。
毎朝会社に行くこと。給料をもらって家族を養うこと。会社であれば、毎月遅れ
なく社員に給料を支払うこと。納期通りに仕事を納めること。そんな当たり前の
生活、仕事をしている無数の人たちが、そう考えると実は社会を支えているのだ
と感じます。そのこと自体が大きな社会貢献なのだと。
私のような人並みの人間は、あまり社会貢献などと肩ひじを張らずに、今日も明
日も明後日も、毎日変わらず鉄骨屋。文句も言わない『鉄骨』のような存在であ
ればよいのではないか。いや、そんな存在でありたいと願っています。(でも、お
酒は飲みます。にんげんだもの・・。)