魂の転移

最近、この「田村のブログ」の原稿を、AIに手伝ってもらって書いて
います。この文面も、だいたい10分くらいで書きあがってしまいまし
た。朝の就業時間前にサッと仕上げるので、まさに朝飯前…あっ、そ
ういえばもう朝飯食べました・・。

便利になったものだなあ、と感心する一方で、後から読み返すと「こ
れ、本当に自分の文章かな?」とわからなくなってしまいます。言葉
は自分の名前で出ているのに、体温というか“気配”のようなものが薄
い気がしてしまうのです。

京セラ元会長の伊藤さんは、創業者・稲盛和夫さんを評して「稲盛の
本質は『魂の転移』だ」と語っています。稲盛さんは、よくこう言っ
ていたそうです。「自分の思いを一生懸命に話していると魂が抜けて
いく。抜けた魂が相手に移ると、相手の顔が紅潮する。それくらいま
でいかないと、話をしているうちに入らない。思いを伝えるというの
は、そういうことだ」。

また、「こちらが何かを伝え、相手がそれに応えた行動をしなかった
場合、多くの人は相手が悪いと思う。でも、それはこちらの伝え方が
悪い。稲盛が社員に話すときは常に真剣勝負だった」とも。

会社で従業員のみんなに何かを伝えるには、こちらの“魂”が相手に移
るくらい、本気で向き合わなければいけないということ。これは相当
パワーのいる仕事です。しかし、それがリーダーとしての仕事なので
しょう。

でも、このAIの手軽さは代えがたいですよね~・・。