これから起こること

今年も冬が来るのはほぼ確実なように、先が見えない世の中といわれる中で
も、やはり確実に来てしまう未来があるわけで・・。私が来年もっと年を取
ってしまうとか、日本の人口がどんどん減ってしまうとか。

そんなことを考えながら先日手に取った本がとても中小企業経営者の立場か
らみると肌感覚に合致していてとても良かったので紹介したく思います。

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『本当の日本経済』          坂本貴志著
データが示す「これから起こること」  講談社現代新書
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日本は賃金が上がらず、失われた30年といわれていますが、統計を見ると、
高齢者や女性の社会参画が進むことで、人手不足を補いながら確実に一人当
たりの労働時間が減り、同時に時間当たりの給与(時給)ベースでみると確
実に増えている。こう見ると人口減少という環境変化に応じてしっかりと適
応してきているといえるようです。

しかしながら人口減少がこれから加速していく中で本書は次のように予測し
ています。

1,人手不足はますます深刻に
2,賃金はさらに上昇へ
3,労働参加は限界まで拡大する。=高齢者、女性の社会参画の最大化
4,人件費の高騰が企業利益を圧迫する。
5,資本による代替が進展 =機械化、DXによる省力化
6,生産性が低い企業が市場から退出を迫られ、合従連衡が活発化する。
7,緩やかなインフレーションの定着
8,優先順位の低いサービスの消失

うーん・・。経営者の立場で見ると、変化が求められるとても厳しい環境で
すね。しかし、1から8までクリアするとしたら会社は発展せざるを得ない。
社員にとっては給与が上がり、休日も増えるという、とても良い環境。『みん
ながよくなる。』を経営理念とするわが社としては最高の環境といえるかもし
れません。

おっちゃん、まだまだ頑張らにゃ。酒が弱くなったと弱音を吐いている場合で
はありません。