マナーを知ることの大切さ

昔見た映画にこんなシーンがありました。早くに親を亡くした兄と妹の二人が
孤児院を出て二人暮らし始めます。生活のために働こうと兄は仕事の面接に向
かいます。その時、兄の靴下に穴が開いているのを見た妹が、「会社に面接に行
くのに、穴の開いた靴下では失礼だよ。」といって穴の開いてない靴下を差し出
します。しかし、面接の結果は不採用。なぜなら、面接に行った兄の服装はジ
ーパンにトレーナー。常識が無い、マナーがなっていないと落とされてしまっ
たのです。

二人とも、面接に行くのに失礼の無いようにという気持ちはあるのです。ただ、
マナーを知らなかった。それだけで社会に入っていけない。こんなことってある
のではないでしょうか。

座敷での宴会の締めの場面、隣に座っていた方に「おい、座布団の上に立つな!」
と言われ周りを見渡すと、皆座布団から外して立っているのを見て、恥ずかしい
思いをしたのを思い出しました。

私自身もいまだ常識を知らず、恥ずかしい思いをすることもあります。しかし、
親や諸先輩方に、色々な場面で社会人としてのマナーを教えてもらいながらな
んとかここまで来たとありがたく思っています。

弊社も中途、新卒も含め新しい従業員も多くなってきています。「常識なんだか
らわかっているだろう。」などという想いもありましたが、自分の歩んできた足跡
を考えれば、若い人たちに社会人としての常識・マナーを伝えることの重要性を
感じています。

それは会社としてだけではなく、人として、先輩として。そして、それは会社の
為だけではなく、その人が社会人として良き人生をおくれるように。