坂の上の雲

 

あっ、このゴールデンウイーク、昼寝ばかりでなく読書もしておりました。

読んだのは司馬遼太郎の「坂の上の雲」。正岡子規、秋山好古、秋山真之の

活躍とその目を通して明治時代と日露戦争を乗り切ったさまを描いた小説で

す。NHKでもドラマ化されたので見られた方、読まれた方も多いかと思いま

す。私は初めて読みましたが、とても面白く一気に読み進めています。

物語としてはとても面白いですが、実際にあった悲惨な戦争の話。面白いと

いう感想は失礼ですね。ちなみに日露戦争では日本人11万5000人、ロシア

人4万2000人がなくなったそうです。

日露戦争において結果日本はロシアに勝ちましたが、その戦争の軌跡を見る

と両軍とも失敗、失態の連続で、上り調子の日本が大国ロシアに打ち勝った

という私が以前抱いていた光り輝くようなイメージとは全く違ったものだっ

たようです。

上層部の怠慢、不要なプライド、行き違い。こんなことが何万人もの命を奪

っていく。小さいながらも人間の集まりであるわが社にも同じような問題は

あります。今は当時と違い命までは賭けていませんが、私も含めた社員全員

の生活を賭けていることには変わりありません。いつの世も大きな犠牲を生

み出すのはトップ、上層部であることを認識することが大切だと感じていま

す。我々が今在るのは、当時を生きたご先祖様のおかげと感謝しつつ、同時

に我々がいま生きていることが次の時代を作っていくのだと。

・・と、連休最終日、こんなことを考えていたらいつも以上に憂鬱なサザエ

さんの時間になってしまいました。