絆の大切さ

最近感じるのですが、仕事の能力とは「能力」「人間力」のほかに「人との絆」、もしくは、「その絆を築き上げてきた時間」が非常に重要だと感じています。どんなに能力があり人間力のある人でも、その場で信頼されるには実績を築き、人間関係を構築しなければチームとしてよい仕事をすることができません。

組織は絆の連鎖でできていると思います。子供のころクラスの仲の良い友達と喧嘩をすると、もう学校なんか行きたくない、そんな気持ちになったことがよくありました。
でも学校にはクラスのほかにも部活や委員会という居場所があり、そこに仲間がいるから毎日学校に行けたのだと今になると思います。

社員の皆さんにとって会社の存在はドライにとらえると、仕事をして給料をもらう場という事になるかと思いますが、しかし実は会社は皆さんが生活する場であり、人との関係性が人間という動物にとって本能的に非常に重要なのだと考えられます。組織に所属することができない経営者が、青年会議所やライオンズクラブなどで組織に所属したいと思うのも、その人間の本能が生み出すものなのかもしれません。

今更ながら気づいたのですが、2年前、同業2社で経営統合し、拠点が増え人数が増え、そのうえで問題が起こる場所は決まってその絆がないところ、薄いところで起こっていることに気づきました。本当に今更ですが・・。

そう考えると、ゼネコンさんやメーカーさんの安全協力会や、同業の組合などはその絆をつくる非常に素晴らしい仕組みなのだと思い至ります。お酒を飲んだり、ゴルフをしたり、その中で絆をつくっていく。私も若いころはそういう会合が苦手でしたがもうこの年になるとだんだん楽しくなってきています。感謝しながら参加させてもらっていきたいと思います。

・・・という飲みに出る言い訳でした。