雪を誇りに

私が高校時代の離任式だったでしょうか。転任される先生が挨拶で何か雪の 話をされました。そのあとの挨拶で校長先生が再度その先生の雪の話を取り 上げ、

『君たちは雪国に生まれ、雪に囲まれて生活している。きっとそのことが将 来君たちの役に立つ。雪国に生まれたことを誇りに思ってほしい。』

というような話をされました。なぜ雪国に生まれたことが将来役に立つのか 疑問に思い、そんなことが、非常に記憶に残っています。

今日も雪かきをしながら、「なんでこんなに雪が降るんだ!」「雪が降らなけ ればこんなに早く起きなくていいのに。」「雪のないところに住みたい。」など と心の中で思っていました。全部雪のせいにして。そんなこと思っても何も 変わらないのに。

しかし雪は降るものだと、心に受け入れてしまえば別に何の問題があるわけ ではありません。除雪用具をそろえ、会社は除雪業者にお願いし、日々ちょ っと早起きをすればよいだけです。

オリンピックが終わると不況になると言われています。本当かどうかはわか りませんが、そんな時不況のせいにするような経営者にはなりたくないもの です。不況は来るものだと心に受け入れ、強く、そして余力のある会社であ るよう準備しておけばよいのだと思います。

少しは雪国に生まれたことが役に立ちそうでしょうか?